ニュースレター ハンファQセルズ、「GGGIエネルギー・フォーラム2018」を共催 韓国で再生可能エネルギーが秘める可能性に注目 2018年11月1日 ※ハンファQセルズ株式会社発信の海外プレスリリースより参考情報としてお知らせ配信しています。 ■ ハンファQセルズとグローバル・グリーン成長研究所(Global Green Growth Institute: GGGI)が「GGGIエネルギー・フォーラム2018」を共催。世界中から約80名が参加 ■ 韓国・英国・ノルウェー・デンマーク・モンゴルなど各国の代表者が現在のエネルギー政策およびゴールを共有 ■ エネルギー・ウォッチ・グループのハンス=ヨゼフ・フェル氏、朝鮮半島における再生可能エネルギーの可能性について講演 2018年10月31日(ドイツ・ベルリン)―ハンファQセルズ株式会社(以下「Qセルズ」、米ナスダック: HQCL)は、2018年10月30日、韓国・ソウルで第二回目となる「GGGIエネルギー・フォーラム2018」をグローバル・グリーン成長研究所(Global Green Growth Institute: GGGI)と共催したことをお知らせ致します。 昨年ソウルで開催されたGGGIエネルギー・フォーラムの成功を受け、本年はGGGIに加盟している韓国・英国・ノルウェー・デンマーク・モンゴルなど、世界中から約80名を招待。現在、そして未来のエネルギー転換に関する各国の政策について、共有や議論を行いました。 開会の挨拶では、GGGI局長のフランク・ライズベルマン氏が以下のようなスピーチを行いました。 「グリーン社会の実現には、大きなコストが伴うと誤認されています。その誤ったイメージを打ち破らなければなりません。小さな島や電力系統と繋がっていないオフグリッドの地域では、ディーゼルエンジンを動力とする代替エネルギーとして、太陽光エネルギーは蓄電池と組み合わせてもコスト面で魅力あるビジネスとなっています。グリーン成長は、持続可能な未来のために実行可能な唯一の選択肢であり、またすでに多くの事例によってビジネス効果が実証されています。」 GGGIエネルギー・フォーラム2018の最も重要なテーマは、朝鮮半島における再生可能エネルギーの可能性の追求でした。本テーマは、エネルギー・ウォッチ・グループ社長で、元ドイツ連邦議会議員(任期:1998年から2013年)でもある、ハンス=ヨゼフ・フェル氏が中心となって直接的に取り組んできました。フェル氏はプレゼンテーションで、朝鮮半島で100%再生可能エネルギーを達成するための政治的・技術的に最も実現可能な方法を以下のように発表し、参加者から大きな賛同を得ました。 「韓国で100%再生可能エネルギーへの転換を実現させるためには、制度的戦略と政府による研究開発の支援が必要です。デンマークやスウェーデンといった多くの国々に加えて、サンフランシスコやコペンハーゲンといった都市、また各国のグローバル企業も再生可能エネルギー100%の実現に向けて意欲的な目標を定めています。」 これらテーマに関連し、韓国・産業通商資源部(MOTIE)の新・再生可能エネルギー政策局 イ・キュンホ局長がより詳細な報告を行いました。事例として紹介されたのは、2030年までに韓国のエネルギー需要の20%を再生可能エネルギーで賄うことを目標にしたエネルギー転換政策です。「再生可能エネルギー3020」とも呼ばれるこの政策は、より安全でより安く、クリーンなエネルギーである太陽光発電と洋上風力技術を韓国全土に取り入れることを目的とし、韓国政府が推進しています。 日本のインスピレーションと韓国の努力 日本からは、株式会社資源総合システム調査事業部 部長 貝塚泉氏にゲストスピーカーとしてご登壇頂きました。貝塚氏には、福島の原発事故を引き起こした2011年の東日本大震災をきっかけに、日本で起こった再生可能エネルギーへのエネルギーシフトについて詳細にご説明頂きました。震災以降、原子力発電の稼働が停止し、エネルギーミックスに占める再生可能エネルギーの割合は1%から7%(2016年)と、急速に再生可能エネルギーの導入が進みました。 貝塚氏は本フォーラムにおいて、「政府が段階的に達成可能な目標を取り入れた、長期目標を明確に設定したことにより、日本における再生可能エネルギーの急速な成長が実現しました。持続可能な技術開発と政府の制度改善は、日本で再生可能エネルギーを主力電源とする上で、必要不可欠な要因です。」と述べるとともに、同じく意欲的な目標を掲げた韓国に対しても、同様の長期的な戦略を開発する必要があると参加者に主張しました。 本フォーラムに参加した、ノルウェーの気候・環境省 アトレ・ハーマル副大臣や、ソウルにある英国大使館のビジネス環境・気候外交の責任者 デヴィッド・マーキー氏は、本フォーラムが韓国のグリーンエネルギー実現を加速させる鍵になると述べました。 韓国のエネルギー転換を先導するQセルズ 本フォーラムの共同主催者であるQセルズは、より緑豊かな未来を今日に提供するための一助となる力を持っていることを実例と共に示しました。太陽電池セル・モジュールメーカーとして、製造工程で太陽光エネルギーを最大限活用していることを段階ごとに包括的に紹介しました。Qセルズのグループ法人で、太陽電池の製造を行う中国のハンファQセルズ(チドン)株式会社は、2.2MWの太陽光発電所を中国に建設。また2018年末までに、Qセルズは、環境に優しい木を育てる畑に太陽電池モジュールを寄付する計画があり、太陽光発電の電気が苗木の成長に活用される予定です。同計画は、新しい森を生み出し気候変動の影響を軽減する目的のもと行われています。 Qセルズのグローバル営業企画・戦略ユン・ジュ常務は次のようにコメントしました。 「今日私たちが生み出している環境汚染が、将来の世代に悪影響を及ぼすことは確実です。本日は再生可能エネルギーがどのようにこの『環境負債』問題を解決することができるか、徹底して話し合う有意義な場となることでしょう。クリーンなエネルギー資源である太陽光エネルギーを活用したエネルギー転換にQセルズは貢献し、未来の課題を克服するために努力していきます。」 第二回目のGGGIエネルギー・フォーラムは、2018年10月30日にソウルのプラザホテルで開催されました。また、本フォーラムはスイスのダボスで2016年と2017年に行われた「世界環境フォーラム(World Economic Forum:WEF)と合わせて行われたものです。 企業プロフィール 【ハンファQセルズについて】 「フォーチューン・グローバル500」に選出され、韓国のトップ10企業であるハンファグループ内の太陽光関連企業2 社を統合し、2015年2月にハンファQ セルズ(NASDAQ:HQCL)を設立。”Engineered in Germany“のブランドコンセプトのもと、ドイツのR&D本社から先進的な技術や革新的な研究開発をグローバルに展開するとともに、ハンファグループのネットワークを活かし、欧州、北米、アジア、南米、アフリカ、中東諸国でビジネスを展開している。生産施設はマレーシアと中国にあり、2018年第1四半期時点でセル/モジュール生産能力は8GWを誇る。太陽光セル・モジュール・システムの開発・生産・販売、発電所建設およびEPC(設計・調達・建設)事業など太陽光ビジネスの全分野でソリューションを提供している。 http://www.hanwha-qcells.com/ 【ハンファQセルズジャパン株式会社について】 1984年に韓国最大手企業であるハンファグループの日本法人として設立。太陽光発電関連事業(太陽光モジュール輸入販売、IPP事業)をはじめ化学品、鉄工、機械・設備、自動車部品、IT関連機器等、多部門にわたる基幹産業のアジア諸国間での輸出入業務と日本市場での販売事業を30年以上にわたり展開している。2011年より日本の太陽光事業に参入し、2017年12月現在で日本向けの出荷量累計3.4GW、住宅設置数30,000棟を達成した。 http://www.q-cells.jp/ 一覧に戻る